公開日: |更新日:
振袖の帯締めにはいくつかの種類があります。ここでは、帯締めの種類とおしゃれなアレンジ方法について紹介します。
帯締めは着物を着たときに帯の上から結ぶ紐のことで、帯を固定する役割を持っています。身体の中央部分で使用するため目立ち、着物全体をコーディネイトする上でも重要なアイテムです。着る人の個性を表現してくれるでしょう。
帯締めには、組紐と丸ぐけの2種類があります。中でもよく使われるのが組紐です。組紐は人やものとの縁を結ぶ縁起物とされていて、伝統的な組み方がたくさんあります。組紐は組みあがった紐のかたちで名称が変わります。
平組は、表面が平たい形状の組紐です。組紐の中でも格式が高く、幅の広いものは振袖や留袖などの第一礼装に使用します。振袖用の帯締めでは、幅が約13㎜の四分紐、またはそれ以上の幅のタイプが一般的です。
平組の帯締めはこまかく組まれているため硬く、ほとんど伸縮しません。また、平面で固定するためしっかり締まります。
丸組は、断面が丸くなるように立体的に組んだ組紐です。一般的に平組の次に格式が高く、振袖には華やかな帯飾りがついた丸組の組紐が多く使用されています。
特徴は柔らかく結びやすいことで、さまざまな変わり結びができます。振袖用の丸組の帯締めはアレンジしやすいよう、あらかじめ飾り紐がついていたり通常より長く作られていることも多いです。
丸ぐけは、生地の中心に綿や布の芯をつめて筒状にくけ縫いしたものです。振袖用の帯締めとして使用されるほか、花嫁衣裳や七五三のお祝い着にも使用されます。
綿が入っているためふっくらした感触ですが、太いタイプなら結んだときに安定感もあります。レトロ柄や古典柄の振袖によく似合う帯締めです。
本結びは平組を使用した正統派の結び方です。平組の帯締めは幅が広く重厚感があるため、シンプルながらも存在感があります。上品で大人っぽい印象を演出できるでしょう。
帯締めの紐を丸めて固定し、ハート型に見立てたデザインです。本結びした紐の端をアレンジすることでハートを作成します。可愛らしい雰囲気の振袖に合うアレンジ方法で、キュートなイメージになるでしょう。振袖や帯がシックな場合でも、ワンポイントになります。
帯締めの紐を四つ葉のクローバーに見立てたアレンジです。クローバー結びは大ぶりになりやすいため、結びの位置を左右どちらかに寄せた方がバランスがよいでしょう。華やかさやインパクトを演出したいときに適しています。
帯締めをリボン結びにするアレンジ方法で、短めの帯締めならワンポイントに、長めの帯締めなら先を流して優雅な雰囲気になります。リボンをきつく引っ張りすぎるとバランスが悪くなるので気を付けましょう。
帯締めをした紐の端をねじって巻きつけます。1本でもよいですが、2本の帯締めを使うとより豪華な雰囲気になります。リボン結びやハート結びなどのアレンジをした後に、余った紐の端をねじ込むだけで完成です。