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成人式で着用する振袖を決めた後は、草履などの小物を選びます。ですが、振袖と同じく草履も履き慣れていない方が多いのではないでしょうか。
どのようなものを選べば良いのかしっかりと理解していない、と言う方も少なくないはず。また、せっかくのイベントなのに足が痛くなって、まともに歩けなくなってしまっては心から楽しめません。事前に草履の選び方などをチェックし、快適に過ごせるよう準備しましょう。
「芯」と呼ばれる草履のかかと部分。この芯の層が多く、高さが高いほど格が上がります。振袖は格の高い着物に当たりますので、高さのある草履の方が好ましいのです。大体5cmほどあれば十分でしょう。
芯が多ければ多いほど職人さんが制作する際に手間暇がかかりますので、価格も比例して高くなります。
高さのある方が良い、と記述しましたが、5cm以上あれば大丈夫ですので後は履きやすさ、総合的な見た目、価格などからちょうど良いものを選びましょう。
スニーカーなどの普段履いている靴とは違い、草履の場合はかかとが1cmほど出るくらいのサイズが見た目的にも美しく、裾を踏まずにすむためちょうど良いと言われています。
ですが、草履を履き慣れておらずかかとが痛くなってしまう、足が疲れてしまう、と言う方はちょうど良いか、かかとが少しだけ出る程度のサイズ感の草履を選ぶと良いでしょう。
草履のサイズ表記は一般的にS、M、L、LLと分けられていますが、これは靴のサイズに直すとS:~22cm、M:22.5~23.5cm、L:24~24.5cm、LL:25~25.5cmとなります。あくまで目安となりますので、必ず実際に履いてみてチェックしてください。
草履の履きやすさには、鼻緒が重要です。例えば、エナメル製の鼻緒ですと硬いため、長時間履いていると足に当たる部分に痛みが生じる可能性があります。一方、布製であれば柔らかく、太いものも多いため、食い込まず痛くなりにくい特徴があるのです。他にも、新品だとすぐに痛くなってしまうという方もいます。
また、きつい状態の鼻緒は、歩く際に安定はするものの食い込みやすく痛くなりやすいです。鼻緒と足指の間は指1本分がちょうど良いと言われているので実際に履いて確認しましょう。
草履を履き慣れておらず長時間履くのが不安、という方は柔らかい布製のものを選ぶと安心です。
現在は使用するシーンに合わせて様々なデザインの草履が作られています。草履はサイズや鼻緒の確認も大切ですが、デザインによっても見た目の印象が大きく変わりますので慎重に選びましょう。
成人式などの晴れの舞台では、華やかな柄・色の草履がおすすめ。当日着用する振袖や帯に使われている色の中から好きなものを1色選び、それが使用されている草履を選択すると統一感が出てよりお洒落に見えます。できれば占有面積の多い色であると、なおさらバランスの良い見た目になるでしょう。柄を統一するのも選択肢の1つです。
振袖や帯と合わせるのがおすすめ、とお伝えしましたが、当日使用するバッグと柄や色が同じものを選ぶのも◎。例えば、エナメル製のバッグの場合は、同じくエナメル製の草履を、華やかな帯地が使われているバッグには同じ柄が鼻緒にあしらわれた草履を、と言った具合です。セットにすれば手軽に統一感がとれ、全体的に調和の取れた見た目になります。コーディネートをどうすれば良いかわからない…と言う方は、初めからバッグとセットになっている草履を選ぶのも1つの手です。