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一生に一度の前撮りだから、とびきりカワイく盛りたい!外国人やハーフのコみたいな瞳にしたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
でも、よくよく考えてみると、カラコンって盛りすぎかな?一生残るものだからカラコンはしないほうがいい?親も反対しそう…
女の子のおしゃれで今や欠かせないアイテムですが、前撮りでのカラコンはあまりおすすめできません。カラコンをしての撮影自体はNGではありませんが、あまりにも自分の黒目が想像できないほど盛ってしまうと、着物に合わずちぐはぐな印象に見えてしまいます。個性的すぎる色や瞳の大きすぎるカラコンは避けた方が良いでしょう。
ほかにも、前撮り時にカラコンをおすすめしないのには理由があります。
フォトスタジオでの前撮りは、室内の明るさを補うためにストロボという強い光を当てて行います。ストロボを使った撮影は、鮮やかな色がよりくっきりと写るようになっています。そのため、赤や青などあまりにも原色に近いカラコンをしての撮影はNG。瞳だけが不自然に浮いてみえ、せっかくの振袖の美しさや良い表情が目立たなくなってしまいます。
成人式の前撮りは、一生に残る記念写真。自分が成長して立派な大人になったことをあらわすための大切な行事です。おしゃれ重視で派手なカラコンをつけるよりも、しっかりとした大人の態度を見せるほうが大切ではありませんか?自分の価値観と家族や周りへの配慮、どちらを優先するかで、大人への一歩を踏み出せているかも見られます。
ヘアカラーやメイクの仕方にもよりますが、鮮やかな振袖の色合いと派手めなカラコンを合わせると、水商売のお姉さんっぽく見えてしまうおそれもあります。流行のヘアカラーやメイクとカラコンを振袖に合わせるとどのように見えるか、プロのカメラマンやヘアメイクさんにしっかりと相談してから決めたほうがいいかもしれません。
あとで後悔したり恥ずかしい思いをしたりしないためにも、カラコンの装着は慎重に。
それでもやっぱり可愛く写りたい!ですよね。
そんな人は、派手すぎないナチュラルな色合いのカラコンをチョイスして、自然な雰囲気に近づけましょう。
できるだけ自分の瞳の色に近い、ブラックやブラウンを中心に選ぶのがおすすめです。日本人の瞳の色に自然になじむカラコンなら、ストロボの光でも自然に仕上がるでしょう。
ヘアカラーの色味に合わせてアッシュカラーや赤みのあるブラウンにすると、より自然に盛れます。縁取りと中心の色が極端にちがい過ぎない、溶け込むようなナチュラルカラーがおすすめです。
黒目を大きく見せることでクリッとした瞳に見えますが、あまりに黒目部分を強調し過ぎると、ナチュラルさが失われて悪目立ちしてしまいます。日本人の黒目の平均は直径11~12mmとされています。個人差はありますが、DIA(レンズ直径)だと14mmほど、着色直径は11~13mm程度におさえて自然な黒目を演出しましょう。
振袖を着た前撮り写真は、長い人生の中でよく見返されるもの。結婚式などの大事な場面でもよく登場します。いつか使う時がくることを想定しておかないと、後悔する日が来るかもしれません。カラコンをするかしないか、どんな写真を残したいかよく考えてから撮影にのぞみましょう。
普段からカラコンが欠かせない人も思い切ってちがう自分になってみたい人も、前撮りはナチュラルにしておいて、成人式の当日に思いっきり好きなカラコンをしてみるのはいかがでしょうか? 振袖の色やメイクに合わせてカラコンを楽しむのも、ハタチの今しかできないこと。
友達と写す思い出はたくさん盛って、20年後、30年後に前撮り写真と見比べて笑い合う日が来るかもしれません。
前撮りも成人式当日も、人生一度きり。どちらの自分も可愛くなれるように工夫して、目の前の今を思いっきり楽しんでください。