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振袖の帯揚げについて解説

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振袖に関わる小物はたくさんあります。すべてが可愛らしく、美しく、振り袖姿を彩ってくれるものです。ここでは、その中でも『帯揚げ』に注目し、成人式や前撮りにおいて、その振り袖姿がさらに素敵になるように、その特徴や役割、素材、また結び方などについてまとめています。

帯揚げとは?

和装小物の一種である帯揚げは、振袖だけでなく着物全般において、帯の形を整える、固定するひもを隠すために使われる布のことを指します。現在では通常の着物においても装飾品としての役割が大きくなり、それは振袖でも同様です。

必ずつけなくてはいけないものではなく、洋服で言うところのスカーフなどのように、着物姿全体を引き立てたり、一層華やかにしたりする、アクセントとして使用されています。色や素材などによって、その印象を変えてくれるアイテムなので、着物界の名脇役と言っても過言ではありません。

ご自身の振袖や、全体としてどんな印象に見せたいかを演出する場合に、帯揚げは適したアイテムであると言えるでしょう。

帯揚げの素材

絞り(しぼり)

礼装に用いられることが特に多いのが、絞りです。大きくは部分絞りと総絞りの2種類に分かれます。

ふんわりと立体感があり、ボリュームもあるので、豪華で華やかな印象になるため、振袖には特に重用されています。

綸子(りんず)

なめらかで光沢があり、薄い生地の綸子の帯揚げは、より光沢があるものほど格が高いとされている着物の世界では、冠婚葬祭などのフォーマルシーンでも取り入れられています。

普段づかいの着物でも使用できる、さらに上品な印象を演出してくれる、使い勝手の良い素材です。

縮緬(ちりめん)

光沢はほぼなく、表面がでこぼことしていて、しわになりにくい縮緬素材の帯揚げは、柔らかくてふんわりとした印象を与えてくれます。

カジュアルから落ち着いた場面まで、幅広く使用できるところも特徴で、さらに厚みも程よいため季節を問わず使用できる素材です。

絽・紗(ろ・しゃ)

夏の代表的な素材が、絽と紗です。どちらも透け感があり、通気性もよく、見た目の涼しさも演出してくれます。

絽は隙間がありますがしっかりとした生地で、紗は絽に比べて密度が高い生地です。6~9月頃によく用いられます。

レース

洋装でも人気の高いレース素材は、着物でも季節やシーンを問わず使用することができ、優しく可愛らしい印象を与えてくれる素材です。アクセントにちらりと見えるレースの帯揚げは、着物全体をふんわりと女性らしくお洒落に見せてくれます。着用者の気持ちも一緒に上げてくれることでしょう。

帯揚げの選び方

着物や帯と同系色に合わせる

代表的な合わせ方で、失敗もないため着物初心者の方でも直感的に選ぶことができるでしょう。着物の柄や小物などと同系色のものを選ぶと色が散らかることもなく、統一感が出て上品な印象を与えてくれます。

着物が濃い色の場合は、同系色の少し薄めの色を選ぶと、さらに着物が引き立ち、お洒落に見せることができます。

着物や帯に使用されていない色にする

あえて着物や帯に使用されていない色を差し色として選ぶのも、全体を引き締めるアクセントになります。

全体的にふんわりとした印象、色柄の振袖であれば、あえて引き締まった濃いめのビビットな帯揚げにしてみると、目を引き豪華な印象を与えてくれます。

帯締めや半襟の色に合わせる

着物や帯ではなく、帯締めや半襟など他の小物と色を合わせるのも、全体の安定感が出ておすすめのコーディネートの仕方です。そのため、帯締めと帯揚げは同系色のセットで販売されていることも多くあります。

着物全体と対比して補色のように使用すると個性的な印象に、同系色にすれば落ち着いた印象になります。

シーン別に選ぶ

着物の世界でも、TPOに合った装いや色、素材がある程度決まっているので、それに合わせるのも良いでしょう。例えば、礼装用には金糸や銀糸が用いられているものを選び、パーティーなどでは色の濃いものを使用したり、などです。

振袖のコーディネートを選ぶ場合は、専門店でお店の方と選べるため、TPOごとの相談ができるので、気になる方は一度足を運んでみると良いでしょう。

帯揚げの結び方

本結び

結び目が俵のようになる、振袖以外でもよく見られる王道の結び方で、着物姿全体をバランスよく見せてくれます。振袖の場合は通常の着物より帯揚げを多く見せます。

一文字結び

結び目を作らないシンプルな結び方で、帯揚げの個性を活かした見せ方をすることができます。

かもめ結び

大きな弧を描き、まるでかもめが空を飛んでいるように見える結び方です。優雅な雰囲気を印象づけられるため、華やかな柄行の振袖とも相性が良いです。

リボン結び

リボンの大きさや数で印象を様々に変えられる結び方です。全体的に個性的でレトロな雰囲気を出したい方におすすめです。

いりく

胸元で帯揚げを交差させる、シンプルな結び方です。総絞りの帯揚げに適しており、また、布を入れ込む際にひだを作ったりなど、アレンジも楽しめます。

まとめ

先述の通り、帯揚げは振袖を含め、着物の着用に必ず必要な小物ではありません。しかしながら、様々な素材や色、結び方で、着物姿全体をまとめたり、引き締めたりして、コーディネートすることができます。ご自身が満足できる、見せたい、なりたい振袖姿にさらに近づけるため、是非帯揚げで自分なりのコーディネートを楽しんでくださいね。